reversal Tokyo Standout 田町芝浦スタジオの壁画を制作させていただきました。
こちらのジムは黒と赤を基調に、照明や内装など、とてもモダンな内装です。
オープンスタイルの中に絶妙な高低差で分けられたマットスペースとウェイトスペースや
照明器具の使い分け、床材の足に感じる感覚の違いなど
トレーニングにも非常に効果的な予感がして、デザイナーさんのお仕事の素晴らしさを感じました。
まずは丁寧な養生と提案に沿った完成に向けてマスキングテープを駆使して進めていきます。
(店舗壁画の場合、ライブペイントとは異なり静かに進めていきます)
いつもはスケールで細かく測ったりしていたのですが
今回試してみたマスキングテープのスピード感は非常に良いリズムを出せました。
この日はこちらを聴きながら
ステンシルの時間帯は、全体の組み立てを重点的に進めます
ふd
筆の時間帯は最終的な仕上がりまで見つめながら、比較的、感覚的に。
実はこの日は予定外に脚立が現場に無かったため
IVANKOの20kgを三枚重ねて対応しました。
現場ではまず自分の基地を作ること、そして何があっても、その場にあるもので対応すること
学生時代にお世話になった配管工アルバイトでの職人さんと
特攻野郎Aチームから教わった教訓を本日も胸に、逆に高まる気持ちと共に。
そして完成。
発祥の地である代々木上原ジムの壁画の面影を残した上で様々な格闘技の要素を複合させ
最終的にはここでトレーニングをする方々の気持ちを後押しできるようなデザインを心掛けました。
なんと、マットエリアからも壁画が見えます。
ロケハン時、実は地味に一番悩んだのが「どこに左右を合わせるか」なのですが
ジムエリアのウェイト器具のレイアウトは今後変化していくそうなので
左右のレイアウトは普遍性を持たせ、その中で縁起として右肩上がりにまとめました。
ラットプルマシン越しに見えるこの景色。バーベルシャフトとの絡みも嬉しいです。
今回初めてトライした「肖像画のような膝蹴り」
ちょっとキッチュすぎるかな?無理かも?でも採用されたら嬉しいなと思った提案を
「かっこいいですね!」と喜んで承認してくれた
代表の片岡くんと。
ありがとうございました。
内装デザインは「壁画が入って完成」だったそうなので
「映え」用のスポットライトも設置もされています。
と同時に、そこまで考えていただけていたということに大変恐縮です。
ジムを訪れる多くの方々にお楽しみいただけたら幸いです。
制作過程のムービーと完成後とご褒美サンドバッグのムービーはこちらにて(スライドしてください)